保安検査で止められたときの英語|聞かれることは3つだけです

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保安検査で止められたときの英語|聞かれることは3つだけです

保安検査の英語を調べると、たいてい「スムーズに通るためのフレーズ集」が出てきます。

でも実際に困るのは、通れなかったときです。

荷物がベルトコンベアの上で止まる。係員が画面を指さして、こちらを見る。列の後ろの人が待っている。この瞬間に、何を言われるかを知らないまま立っていると、それだけで焦ります。

この記事では、保安検査で「止められたあと」に何を聞かれて、どう答えればいいのかだけに絞ってまとめます。


結論:止められても、聞かれることは3つだけ

どの国の空港でも、呼び止められたあとの流れはほぼ同じです。

  1. これはあなたの荷物ですか(Is this your bag?)
  2. 開けてもいいですか(Can I open it?)
  3. これは何ですか(What’s this?)

順番もだいたいこのとおりです。3つとも、答えは一語で足ります。

聞かれること返す言葉
Is this your bag?Yes, it’s mine.
Can I open it?Sure, go ahead.
What’s this?It’s a battery.(物の名前、または用途)

英語が話せるかどうかはここでは関係ありません。黙ってしまうことがいちばん時間をかけます。


そもそも、なぜ止められるのか

止められる理由は、だいたい決まっています。危険物を持っているからではなく、画面の影が判断しにくいからです。

  • モバイルバッテリー(いま一番多い)
  • 水・飲みかけのペットボトル(買ったことを忘れてそのまま入れている)
  • 化粧品・日焼け止め・歯磨き粉(液体扱い)
  • 充電器とケーブルの束(かたまりになって中身が見えない)
  • お土産の食べ物(缶詰・瓶詰・調味料・粉もの)
  • 自撮り棒・三脚・傘(細長い金属)

どれも捨てる必要のないものばかりです。止められた=没収、ではありません。 ほとんどは「出して見せる」だけで終わります。


場面別:言われることと、返す言葉

① 呼び止められる

Is this your bag?(これはあなたの荷物ですか) Whose bag is this?(これは誰の荷物ですか)

前に出て、手を挙げてください。

Yes, it’s mine.(はい、私のです)

ここで反応が遅れると、係員は別の人に聞きに行ってしまいます。名乗り出るのが最初の一歩です。

② 開けていいか聞かれる

Can I open your bag? Do you mind if I check it? I need to search your bag.

断る選択肢はないので、迷わず。

Sure, go ahead.(どうぞ)

Do you mind if〜(〜したら嫌ですか)に対して Yes と答えると「嫌です」の意味になってしまいます。ここは Sure か OK で返すのが安全です。

③ 中身を聞かれる

What’s this? What’s inside? What do you have in here?

ここがいちばん詰まるところです。でも、物の正式名称が言えなくても問題ありません。 係員が知りたいのは「危なくないか」だけなので、用途を言えば通ります。

中身言えること
モバイルバッテリーIt’s a battery. For my phone.
充電器・ケーブルIt’s a charger.
薬It’s medicine.
化粧品It’s cosmetics.
お土産の食べ物It’s food. A souvenir.
調味料・お茶っ葉などIt’s food, for cooking. / It’s tea.
カメラの三脚It’s for my camera.

名前が出てこないときの万能の逃げ道はこれです。

It’s for my phone.(スマホ用のものです) It’s a gift.(お土産です)

④ 出すように言われる

Please take it out.(出してください) Put it in the tray.(トレーに入れてください) Take your laptop out of the bag.(パソコンをカバンから出してください) Remove your shoes / belt.(靴/ベルトを脱いでください)

聞き取れなかったら、身振りを見れば分かります。それでも分からないときは。

Sorry, could you show me?(すみません、やって見せてもらえますか)

指を差してもらえます。「もう一度言ってください」より、「見せてください」のほうが早く解決します。

⑤ 横に呼ばれる・身体検査

Step aside, please.(こちらへどうぞ) Come this way.(こちらへ) Arms up. / Spread your arms.(両手を広げて) Turn around.(後ろを向いて) Do you have anything in your pockets?(ポケットに何か入っていますか)

横に呼ばれても、疑われているわけではありません。列をさばくために場所を移しているだけのことがほとんどです。

ポケットの確認にはこれで足ります。

No, nothing.(いえ、何も) Just my phone.(スマホだけです)

⑥ 持ち込めないと言われたとき

Sorry, you can’t take this.(これは持ち込めません) You have to throw it away.(捨ててください)

ここで聞いておきたいことがひとつあります。

Is there any other way?(ほかに方法はありますか)

空港によっては、預け荷物に回す、宅配で送る、といった案内をしてくれることがあります。ただし、荷物を預けたあとだと回せないことがほとんどです。 判断が早いほど選択肢が残ります。

それでも無理なら、粘らずに引くのが正解です。

OK, I understand.(分かりました)


いま一番止められているのは、モバイルバッテリー

2026年4月24日から、日本ではモバイルバッテリーの機内持ち込みルールが変わりました。国土交通省が発表した新しいルールでは、こうなっています。

  • 160Wh以下のものだけ持ち込める
  • 1人2個まで
  • 預け荷物には入れられない(機内持ち込みのみ)
  • 機内での使用も、充電も禁止
  • 手元で保管する(頭上の荷物棚に入れない)
  • 端子部分はテープや袋で絶縁しておく

注意したいのは、最後から2つ目です。「機内に持ち込める」と「機内で使える」は別の話になりました。 飛行機の中でスマホを充電するつもりでいると、あてが外れます。充電は搭乗前に空港で済ませておくのが無難です。

出典:国土交通省 航空局「モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて」/ANA/JAL

なお、海外の航空会社を使うときや、乗り継ぎで複数の航空会社にまたがるときは、それぞれのルールが違うことがあります。出発前に公式サイトを見ておいてください。

Sorry, how many batteries can I bring?(バッテリーは何個まで持ち込めますか)

聞いてしまったほうが早いです。


聞き取れないときに効く、たったひとつの文

保安検査は、早口で、マスク越しで、機械音がうるさい場所です。聞き取れなくて当たり前だと思ってください。

最初にこれを言ってしまうのが、いちばん早く終わります。

I’m sorry, I don’t speak English well. (すみません、英語があまり話せません)

これを言うと、係員は言葉を減らして、身振りで示してくれるようになります。英語ができないことを隠しながら受け答えするより、先に伝えてしまったほうが、結果的に早く通れます。

この一文は保安検査に限らず効きます。そもそも「英語が話せないまま行って大丈夫なのか」が不安な方は、こちらもどうぞ。 → 英語が話せないまま海外旅行に行っていい?


止められないための準備(こっちのほうが大事)

受け答えを覚えるより、止められない荷造りのほうが確実です。

  • モバイルバッテリーは、いちばん取り出しやすい場所に。出してと言われる前提で入れておく
  • 充電器とケーブルは、まとめて1つのポーチに。バラバラに散らすと影が読めなくなる
  • 飲みかけのペットボトルは、並ぶ前に捨てる。これが一番多い足止めの原因
  • 液体は透明の袋にまとめる。100ml以下・合計1L以内が基準の国が多い
  • お土産の食べ物は、上のほうに入れる。缶詰や瓶詰は開けられる前提で
  • パソコンとタブレットは、単独で出せるように

この6つで、止められる回数はかなり減らせます。


そのまま使える一覧

Yes, it's mine.              はい、私のです
Sure, go ahead.              どうぞ(開けてください)
It's a battery. For my phone. バッテリーです。スマホ用の
It's medicine.               薬です
It's food. A souvenir.       食べ物です。お土産の
Just my phone.               (ポケットは)スマホだけです
Sorry, could you show me?    すみません、やって見せてもらえますか
Is there any other way?      ほかに方法はありますか
OK, I understand.            分かりました
I'm sorry, I don't speak English well.
                             すみません、英語があまり話せません

もっと幅広く揃えたい方はこちらにまとめています。 → アジア旅行で使える英語フレーズ集【シーン別50選】


まとめ:止められても、旅は何も壊れない

  • 聞かれるのは**「あなたの荷物か」「開けていいか」「これは何か」の3つ**
  • 物の名前が言えなくてもいい。用途を言えば通る
  • 聞き取れないときは「もう一度言って」より Could you show me?
  • 先に「英語が話せません」と言ってしまったほうが早く終わる
  • モバイルバッテリーは2026年4月から2個まで・機内で使用も充電も不可
  • いちばん効くのは受け答えより、取り出しやすい荷造り

止められている時間は、長く感じても数分です。焦って黙ってしまうことのほうが、ずっと時間をかけてしまいます。


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