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英語が話せないまま海外旅行に行っていい?結論、行けます。ただし困る場面は3つだけあります
「英語が話せないから、海外旅行はまだ早いかな」
そう思って、何年も先延ばしにしていませんか。
私がそうでした。行きたい国のリストだけが増えていって、実際に行ったのは30代に入ってからです。
いま思うのは、あの数年がいちばんもったいなかったということ。
この記事では、英語が話せないまま何度もアジアを旅してきた私が、「話せなくても本当に大丈夫なのか」 に正直に答えます。結論から言うと行けます。ただし、話せないことで本当に困る場面が3つだけあります。そこだけ準備すれば十分です。
結論:観光・食事・買い物は、話せなくても9割成立する
まず、旅行中に英語を使う場面を思い浮かべてみてください。
- 空港で荷物を預ける
- ホテルにチェックインする
- レストランで注文する
- お土産を買う
- 電車やタクシーに乗る
このあたりが定番だと思います。
そして、ここに挙げた場面はほぼ全部、話さなくても成立します。
理由は単純で、どれも相手が手順を知っているからです。
ホテルのフロントはパスポートを出せば話が進みます。レストランはメニューを指させば注文が通ります。レジは金額を表示してくれます。相手はその作業を1日に何十回もやっているプロで、こちらが黙っていても向こうが進めてくれる。
私が初めてバンコクに行ったときも、実際に口から出た英語は「Thank you」と「This one, please」くらいでした。それで4日間、何も困りませんでした。
だから「英語が話せないと旅行できない」は、正確ではありません。
正確には、**「決まった手順から外れたときだけ、英語が必要になる」**です。
英語が話せなくて本当に困る3つの場面
では、その「手順から外れたとき」とは何か。実際に旅をして分かったのは、次の3つに集約されるということです。
① 予定が崩れたとき
欠航、遅延、乗り継ぎ変更、予約したはずの部屋がない、電車が止まっている。
このとき初めて、こちらから状況を説明して、お願いをする必要が出てきます。指差しでは解決しません。
私自身、台北で乗る予定だった電車が止まっていて、駅員さんに「どうすればいいのか」を聞けずに30分立ち尽くしたことがあります。あのときはさすがに、英語をやっておけばよかったと思いました。
② 体調を崩したり、物をなくしたとき
薬局で症状を伝える、ホテルに落とし物を問い合わせる、警察や大使館に連絡する。
命や帰国に関わるぶん、いちばん怖い場面です。
ただし後で書きますが、この場面は「話す力」より「見せる準備」でかなり潰せます。
③ 入国審査
短いですが、質問されます。滞在目的、滞在日数、宿泊先。
ここは緊張しますが、聞かれることが決まっているので、実は3つの中でいちばん対策しやすい場面です。
逆に言えば、この3つ以外は準備しなくていい
ここが大事なところです。
英語が不安な人ほど、フレーズ集を最初から全部覚えようとして、途中で力尽きます。私もやりました。50個覚えようとして、10個目で嫌になりました。
でも実際の旅行で使うのは、上の3場面に対応するほんの数個です。
覚える範囲を絞ると、準備は一気に現実的になります。
3つの場面をつぶす、具体的な準備
準備1:ネットを必ずつながる状態にしておく(最優先)
意外に思われるかもしれませんが、英語のフレーズを覚えるより、こちらのほうが効きます。
翻訳アプリ、地図、予約確認メール、配車アプリ。トラブル時に助けてくれるものは、ほぼ全部ネットが前提です。
そして先ほどの3場面は、**全部「予定外の場所」で起きます。**ホテルのWiFiが届かない場所です。
- 遅延を知るのも、振替を調べるのも、ネット
- 薬局で症状を翻訳して見せるのも、ネット
- 宿泊先の住所を審査官に見せるのも、ネット
「フリーWiFiでなんとかする」は、平常時なら成立します。困っているときにカフェを探して回るのは、かなりきついです。
海外用WiFiレンタルやeSIMの選び方は海外旅行のネット環境どうする?に、国別の事情はタイ・ベトナム・台湾・韓国・香港の記事にまとめました。
準備2:「助けてほしい」の一言だけ、口から出るようにする
覚えるのはこれだけでいいです。
“Excuse me, could you help me? I don’t speak English well.” (すみません、助けてもらえますか。英語があまり話せません)
このフレーズの価値は、意味そのものより相手の話し方が変わることにあります。
これを言うと、たいていの人はゆっくり、短い単語で話してくれます。翻訳アプリを出しても嫌な顔をされません。
逆にこれを言わずに固まっていると、相手は普通の速度で話し続けます。同じ状況でも難易度が全然違います。
言えるようにしておくのは、この1文だけで構いません。ただし**「読める」ではなく「口から出る」**状態にしてください。声に出して10回でいいので練習しておくと、本番でちゃんと出ます。
準備3:「話す」のではなく「見せる」を用意しておく
②と③は、これでほぼ解決します。
出発前に、スマホのスクリーンショットを撮っておくだけです。
- ホテルの名前・住所(現地語表記があればなお良い)
- 航空券の予約番号と帰りの便
- 持病やアレルギーがあれば、その英語表記
- 保険証券の番号と緊急連絡先
入国審査で「どこに泊まる?」と聞かれたら、ホテル名の画面を見せて “Here.” で通ります。薬局では症状を翻訳して画面を見せるのがいちばん速く、いちばん正確です。
**しゃべって伝えようとするより、見せたほうが誤解がありません。**これは英語が得意な人でもやっていることです。
準備4:出発前に、人と数回だけ話しておく
ここまでの3つで、旅は成立します。
そのうえで、もし「次はもう少し話せる状態で行きたい」と思うなら、アプリより人と話すほうが効きます。
理由は、旅先で必要なのは知識ではなく**「知らない人に英語で話しかける度胸」**だからです。これはアプリでは鍛えられません。
私も最初は、講師に “Hello” と言うだけで心臓が跳ねました。でも3回目には慣れました。その3回を日本で済ませておくと、現地の1回目が3回目になります。
旅行前の短期間だけなら、無料体験を使い切るだけでも十分に意味があります。
人と話すのがどうしても恥ずかしい人は、AI相手に練習する手もあります。詳しくは旅行のためのオンライン英会話おすすめ比較にまとめました。
「話せない」と「伝えられない」は別のこと
最後に、いちばん伝えたいことを書きます。
旅先で本当に困るのは、英語ができないことではありません。
英語ができないことを恥ずかしがって、黙ってしまうことです。
単語が間違っていても、文法が崩れていても、伝えようとすれば相手はくみ取ってくれます。私が旅先で会った人たちは、片言のこちらに対してほぼ全員、親切でした。
逆に、完璧な文を探して黙っている間は、何も起きません。
魚の名前が出てこないなら「この中でいちばん美味しいやつ」でいい。それで通じます。
必要なのは語彙じゃなくて、言い換える度胸のほうでした。
まとめ
- 観光・食事・買い物は、英語が話せなくても成立する
- 本当に困るのは「予定が崩れたとき」「体調不良・紛失」「入国審査」の3場面だけ
- ネットを確保しておくことが、フレーズを覚えるより効く
- 覚えるのは “Could you help me? I don’t speak English well.” の1文でいい
- 住所・予約番号・症状はスクショで「見せる」ほうが速い
- もう少し話せるようになりたいなら、出発前に人と数回話しておく
英語が話せるようになってから行こうとすると、たぶん一生行けません。
私も、話せるようになってから行ったわけではありません。行ったから、話したいと思うようになりました。
順番は、逆でいいと思います。