台北で英語は通じる?ネットで評価が割れる理由と、場所別の本当の通じ具合

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台北で英語は通じる?ネットで評価が割れる理由と、場所別の本当の通じ具合

台北旅行の前に「台北 英語 通じる」で検索すると、こんな二つに出会いませんか。

  • 「台北では英語は問題なく通じます」
  • 「台湾で英語が通じる程度は日本と同じくらい(つまりあまり通じない)」

正反対です。 どっちを信じて準備すればいいのか分からなくなります。

先に結論をお伝えします。

どちらも本当です。見ている場所が違うだけです。

台北は「通じる場所」と「まったく通じない場所」が、同じ街の中ではっきり分かれています。しかもその境目は、駅ひとつ分も離れていません。

この記事では、その境目がどこにあるのかを場所別に整理します。


結論:台北の英語は「建物の中か、外か」でほぼ決まる

細かい話に入る前に、いちばん使える目安を書きます。

屋根と壁があって、スタッフに制服がある場所は通じます。そうでない場所は通じません。

乱暴な言い方ですが、私が何度か台北に通って身についた感覚はこれでした。

場所通じ具合
中〜高級ホテルのフロント◎ ほぼ確実に通じる
空港(桃園・松山)◎ 通じる
MRT(地下鉄)の窓口・案内表示◎ 英語併記、窓口も通じる
大型観光施設(台北101・故宮博物院など)○ だいたい通じる
チェーンのカフェ・コンビニ△ 単語なら通じる
街の食堂△ 簡単な単語くらい
夜市の屋台× ほぼ通じない
個人商店・市場× ほぼ通じない

「台北は問題なく通じる」と書いている記事は、上の4行しか見ていません。 「台湾は日本と同じくらい通じない」と書いている記事は、下の4行を見ています。

どちらも嘘ではなくて、旅行者が実際に行く場所は上と下の両方です。


なぜ評価がこんなに割れるのか

理由ははっきりしています。

台北で英語を話すのは、英語を話す必要がある仕事に就いている人です。ホテルのフロント、空港職員、大型施設のスタッフ。この人たちは業務で使うので当然できます。

一方、夜市の屋台や街の食堂は、お客さんのほとんどが台湾の人です。英語を使う理由がありません。できる人がたまにいる、という程度になります。

つまり台北の英語力は、街全体の平均ではなく、その場所が誰を相手に商売しているかで決まります。

これは韓国でもまったく同じ構造でした。→ 韓国旅行で英語は通じる?日本語は?


エリア別:台北のどこがどれくらい通じるか

「台北」とひとくくりにされがちですが、エリアで体感がかなり違います。

西門町:観光客向けの店は通じる、路地に入ると落ちる

若者と観光客が多いエリアなので、大通り沿いのチェーン店や観光客慣れした店は英語が通じます。

ただし路地に入った小さな店は、急に通じなくなります。同じ西門町でも、大通りと路地で別の国くらい違うと思っておくのが安全です。

士林夜市・饒河街夜市:ほぼ通じないと思っていい

夜市は英語が通じない場所の代表です。

私自身、台北の夜市で英語がまったく通じず焦ったことがあります。ホテルもMRTも普通に通じていたのに、屋台に入った瞬間ゼロになりました。 結局その日は指差しと笑顔で乗り切りました。

ただ、これは困ることではありません。夜市は現物が目の前に並んでいるので、指を差せば注文が成立します。むしろ言葉がいらない場所です。

台北101・信義エリア:通じる

台北101の展望台や周辺の大型商業施設は、外国人客を前提にしています。チケットカウンターもショップも英語で問題ありません。

台北で「英語だけで完結する一日」を作りたいなら、このエリアが一番確実です。

龍山寺・萬華:観光地だが、店は通じにくい

龍山寺そのものは観光地ですが、周辺は生活のエリアです。近くの店や屋台は夜市と同じで、英語はあまり期待できません。

九份:結局ずっと指差しでした

台北から日帰りで行く定番なので一緒に語られますが、九份は台北市ではなく新北市です。

観光地なので英語が通じそうなものですが、私が行ったときは結局ずっと指差しでした。

通じないというより、あの人混みと階段の中で、ゆっくり英語でやり取りする雰囲気ではないんです。店先に現物が並んでいるので、指を差したほうが早いし、お互いストレスがない。**九份は「英語が通じない場所」ではなく「英語を使う必要がない場所」**でした。

十分:日本語で話しかけられました

九份とセットで行く人が多い十分(シーフェン)では、お店の方が日本語で話しかけてくれました。

十分老街は線路沿いにランタンを上げる店が並んでいて、日本人観光客が多いエリアです。前の章で書いた通り、**日本語が通じるのは「日本人観光客を相手に商売している場所」**で、十分はまさにそこに当たります。


台北で日本語は通じる?

これもよく聞かれます。

「日本語が返ってきたらラッキー」くらいに考えるのがちょうどいいです。

台湾は日本語を話せる人が比較的多い場所です。ただしそれは、

  • 年配の方
  • 日本人観光客を相手に商売している店
  • 日本が好きで独学した若い人

に偏っています。街の人が日本語を話せるわけではありません。

順番としては、英語で話しかけて、日本語が返ってきたら切り替えるのがいちばんスムーズでした。最初から日本語で話しかけると、相手が身構えてしまうことがあります。


いちばん意外だったこと:店より、電車の中のほうが通じる

ここまで「店では通じない」という話をしてきましたが、実際に台北を歩いていて意外だったのは、店員さんより、たまたま近くにいた人のほうが話しかけてくれることでした。

九份に向かう電車の中で、こんなことがありました。

  • 日本語で道を教えてくれたお兄さんがいました
  • 別の**女性は英語で「滝があるから見に行くといい」**と話しかけてくれました。十分瀑布のことでした

どちらもこちらから聞いたわけではありません。向こうから声をかけてくれました。

これで分かったことがあります。

店で英語が通じないのは、英語力の問題ではなく「必要がないから」です。

屋台の店主は、目の前の商売が指差しで成立するので英語を使いません。でも電車で隣に座った人は、商売ではないので、自分が持っている言葉を全部使って伝えようとしてくれます。 日本語が少しできる人は日本語で、英語ができる人は英語で。

つまり台北では、「英語が通じる/通じない」より「相手が伝えようとしているかどうか」のほうが効きます。 そして台湾の人は、驚くほど伝えようとしてくれました。

困った顔をして立っていると、たいてい誰かが来てくれます。これは台北で英語の準備をする以上に、覚えておいて損がないことだと思います。


逆に、中国語で話しかけられることもあります

ここまでと逆の話もしておきます。台北では、こちらが現地の人だと思われて中国語で話しかけられることがありました。

バス停でバスを待っていたら、地元のおばちゃんに「どのバスに乗ればいいか」らしきことを聞かれました。中国語だったので、正直なところ何を言っているかは分かりませんでした。 雰囲気で道を聞かれているんだろうな、と思っただけです。

“I’m Japanese.” と言ったら、えっ、という顔をしてどこかに行ってしまいました。

日本人と台湾の人は、見た目で区別がつきません。つまり台北では、黙って立っている限り外国人扱いされません。

これは良いほうにも働きます。観光客価格で吹っかけられにくいし、しつこい客引きにも遭いにくい。街に紛れていられます。

ただ裏を返すと、困っていても向こうから気づいてもらえないということでもあります。前の章で「困った顔をしていると誰かが来てくれる」と書きましたが、その困った顔を、自分からちゃんと出す必要があります。 黙って突っ立っているだけだと、ただの地元の人です。


通じない場所での切り抜け方

夜市や食堂で困らないために、私がやっていることは3つだけです。

1. 指を差す

これが最強です。夜市も食堂も、現物かメニューの写真が目の前にあります。

指差し+ This one, please.

これで注文は成立します。文にしようとするから難しくなるだけでした。

2. 数字は手か電卓で

数字は聞き取りも発音もいちばん失敗します。個数は指で、値段はスマホの電卓を見せるのが速いです。

3. ネットを確保しておく

翻訳も地図も予約確認も、結局ネットがないと始まりません。台北で英語の準備より先にやるべきなのは、通信の確保です。

→ 台湾旅行のWiFi・eSIMはどれがいい?台湾リピーターが正直に比較


台北で実際によく使ったフレーズ

台北に絞ると、使う英語はかなり限られます。

ホテル:I have a reservation.(予約しています)
    Can I leave my bags here?(荷物を預かってもらえますか)
MRT :Two tickets to Taipei 101, please.
観光地:Can I take a photo?(写真を撮っていいですか)
店  :This one, please.(これください)
困った:Excuse me, could you help me? I don't speak English well.

最後の一文は、通じる場所で効きます。相手が言葉を選んで、ゆっくり話してくれるようになります。

もっと幅広く揃えたい方はこちらにまとめています。 → アジア旅行で使える英語フレーズ集【シーン別50選】


まとめ:台北は「英語が通じる街」でも「通じない街」でもない

  • 台北の英語は、その場所が誰を相手に商売しているかで決まる
  • ホテル・空港・MRT・大型施設は通じる。夜市・街の食堂・個人商店はほぼ通じない
  • ネットの評価が割れるのは、書き手が見た場所が違うから
  • 日本語は「返ってきたらラッキー」。まず英語で話しかけるのがスムーズ
  • 通じない場所は、指差しと数字とネットで足りる
  • 店より、電車で隣になった人のほうが話しかけてくれる。ただし見た目で日本人と分からないので、困った顔は自分から出す

そもそも「英語が話せないまま行って大丈夫なのか」が不安な方は、先にこちらを読んでみてください。困る場面は、思っているよりずっと少ないです。 → 英語が話せないまま海外旅行に行っていい?


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